朋和産業は身近な企業だった

最終更新日 2025年5月19日

朋和産業の概要

朋和産業は1962年創業、千葉県に本社をおく企業です。

主な商品はお店に並ぶ商品のパッケージです。

お店に行くと、商品がずらーっとならんでますよね。

その商品ひとつひとつは、色とりどりのパッケージに包まれています。

その包んであるパッケージを作っているのです。

パッケージのデザインはもちろん、開けやすさや保存のしやすさ、すごく工夫されてますよね。

同じ商品でも、以前は使いづらいと感じていた部分が改善されている!って嬉しい思いをした経験のある方も多いのでは?おにぎりのパッケージは今では海苔とご飯と食べる直前までひっつかないようになっていますが、あれって昔はなかったんですよね。

心の中で、海苔はパリパリがいいのに、と思っていたら、ある日パリパリの海苔が巻けるおにぎりが発売されて、本当に嬉しかった思い出があります。

パリパリの海苔を求めていた人は多かったようで、その後そのパッケージはどんどん増えていきました。

こういうパッケージのサービスって日本はすごく得意ですよね。

海外では、商品そのものの改良はあっても、パッケージにここまでこだわるというのは聞いたことがありません。

この素晴らしいパッケージがあるのは、朋和産業というパッケージを専門に扱っている企業だからこそ出来る技なんですね。

たくさんあるパッケージの種類

パッケージの種類はたくさんあります。

普通に袋に入っている賞味期限の短い商品はデイリー製品といわれるそうです。

冷凍食品のパッケージは、冷凍状態にあっても食品の品質が落ちないよう工夫されています。
そういったチルド用・冷凍用製品。

米菓・珍味などに多く扱われるパッケージは、酸素や水蒸気の浸透を防いだり、光の遮断や静電気防止などを目的に様々なフィルムを貼り合せ、1枚のフィルムに多数の機能を持たせたうえで、中身を守ります。
それらラミネート製品。

その他、湯せんで温めて食べるものなどの耐熱フィルム。

ゼリーや豆腐パックのフタ材。

チャック袋、変形袋、スタンディングパウチ。

チャック付きの袋って本当に便利ですよね。

チャックがあるとないとでは、使いかけの商品の保存の仕方にすごく差がでます。

それに立てられるスタンディングパウチも使いやすいです。

詰め替え用のものだと、立てられないと、詰め替えがしにくいのです。

あと、ロールケーキなどが入っている立体のパッケージも生産しています。

中身がつぶれないようにできているものですね。

また、パッケージと一口にいっても、食品のパッケージだけではありません。

特殊な医療用品のパッケージも手掛けています。

医療用品は特に品質を高く保つ必要があるので、高い技術力が必要になってくると思います。

そういった多彩な商品を作っています。

すごく身近なものばかりですよね。

これらのパッケージを見ない一日はないと言っても過言ではないでしょう。

どうやって作っているかというと、デザインの提案から製品の製造まで、一貫生産体制で作っています。

具体的には、販売先にプレゼンテーションをし、改善点や改良点を話し合います。

その後、商品企画・マーケティングリサーチをはじめ、パッケージのデザインから版下製作までを一貫して行います。

全部やってくれるので依頼した側も安心ですね。

また品質管理や、製品管理もしっかりしています。

地球環境を守るための取り組みも行っている

パッケージというと、過剰包装というイメージがわいてしまいますが、その点にも朋和産業は取り組んでいます。

地球環境を守るために、省エネルギー化の推進、省資源化の推進、材料・副資材ロスの削減、廃棄物リサイクルの推進などのペーパーレス活動の推進といったことを意識して商品を作っています。

丁寧に包んであるのは嬉しいけれど、使い終わったら必ずゴミになっていしまうものなので、環境保全への取り組みは大事ですよね。

社内のミーティングや掲示板で、環境保全の方針を社員に意識付けして、社員全員で環境保全活動に取り組めるようにしています。

朋和産業の最大の魅力は、マーケティング能力だと思います。

商品によって、適切なパッケージは異なるので、その商品ごとのパッケージを作り出すことは、とても難しいと思います。

どんな人がその商品を買うのか、商品を買った人がどうやってその商品を使うのか、そこまで考えなくてはいけないのだから、相当のアイディア力が必要です。

パッケージに掛けられる予算には限りがあるでしょうし、依頼者は商品そのものにはお金をかけても、パッケージは安く仕上げたいと思いますよね。

そんな予算の範囲内で、素晴らしいアイディアを実現させているのはすごいことだと思います。

しかも、同じ商品でもパッケージだけ改良されたりしますから、常に商品を購入する人の意見をリサーチしていることがわかります。

普段使ってはいるけれど、意識したことがなかったパッケージ。

脇役ながらも小さな感動を与えてくれるパッケージ。

朋和産業はそんなパッケージを作ってくれている影の活躍者なんですね。