リノベーションの魅力と注意すべき点とは?@後藤さん

最終更新日 2025年5月19日

リノベーションを実施する際に気を付けなければならない点は多く存在します。
リフォームと同じものだと考えていると、十分な成果を得られなくなるので注意してください。
そう言われてもリフォームとの違いがよく分からないという人も多いでしょう。

リフォームとリノベーションの違い

リフォームは単純に建物や設備を修繕する作業を指すことが一般的です。
新築に住んでいて家が劣化した人の場合、家を購入したときの状態に戻すことを指します。
人間でいうと、減った体力を回復させるというイメージです。
その人の素性に大きな変化が生じるわけではありません。
それに対してリノベーションは素性自体ががらりと変わるものです。
野球選手だった人は研究者になるぐらい変わることも珍しくありません。
具体的はオフィスビルが集合住宅にあるケースもあれば、倉庫がカフェになるケースもあるのです。
このように用途に顕著な違いが生じることがリノベーションの最大の特徴です。

業者に依頼するときの注意点

どれくらい変化した場合にリフォームの範疇を外れるのか決められていません。
これは専門家の間でも見解が分かれる話であり、敷地面積の8割以上が変わらないとリノベーションではないという人もいます。
そのため、業者に依頼するときは、まずそこがどのような定義をしているのか確認しましょう。
リフォームのつもりで依頼したのに、その範疇を超えると見なされて特別料金を請求される場合もあります。
そう言われると、一般的な家庭ではリフォームで十分だと思う人もいるでしょう。
変に用途を変えてしまい、高額な請求を受けるのは得策ではないからです。
しかし、中古家屋の購入にあたっては得をする可能性が高いのも事実です。
都心部では地価が高騰しており、土地不足のせいで新築をほとんど建てられない状況になっています。
とはいえ、通勤などの都合で都心部に住まいを構えたくて、何年も売り出されることを待っている人もいるでしょう。

中古住宅に目を移すと意外と解決策が見える

土地不足は進行する一方なので、その望みが叶えられる可能性は高くありません。
この場合、中古住宅に目を移すと意外と解決策が見えやすくなります。
少なくとも新築よりは販売される見込みがあるからです。
ただし、中古住宅も人気があるのですぐに売り切れてしまう恐れがあります。
一方で中古のビルは買い手がなかなか見つからないことがよくあります。
不況で次々と企業が撤退しており、誰も使わなくなったビルはたくさん存在するのです。
それを買い取って住まいとして再利用すれば、上記の問題はすべて解消することになるでしょう。
そう言われると、ビルを購入する資金がないと反論する人もいます。
たしかに普通の住宅よりも高めの価格設定になっていますが、少しでも早く買い手を見つけるために値下げしていることも多いです。

ビルのフロアをいくつか有効活用して収益を得る

ローンを組めばハードルは下がりますし、さらに出費の影響を少なくする方法もあります。
それはビルのフロアをいくつか有効活用して収益を得ることです。
たとえば、1つのフロアをレンタルスペースにして貸し出すという手もあります。
また、自分に特技があるなら、それを教える教室をオープンするのも有効な手段です。
教師をしていた人なら塾を始めるといった具合です。
そうして収入が入ってくるようになれば、購入にかかった費用をまかなえるようになるでしょう。
思い切ってフランチャイズに加入して、1階をコンビニにしてしまうような方法もあります。
その他に、屋上が広いなら積極的に太陽光パネルを導入するのも賢い選択です。
発電量が多ければ、売電だけでも多くの収益を確保できるようになります。

水回りの場所を変えたくても不可能なケースも・・・

このように工夫次第でいくらでも資金面のフォローが可能です。
ただし、用途を変えるにあたり限界があることも忘れてはいけません。
たとえば、水回りの場所を変えたくても不可能なケースがよくあります。
ビルの例でいうと、給湯室があったエリアから会議室があったエリアに水道を移動させるの難しい場合もあるでしょう。
もちろん追加の配管工事も行えますが、大々的には変更できないことを覚えておきましょう。
電気配線に関してはそれより融通が利きやすいですが、こちらもやはり好き勝手できるわけではありません。
したがって、変えられる範囲を最初の段階で明らかにしておくことが大事です。
そのうえで、予算と照らし合わせながら計画を立てていきましょう。
節約を強く意識すれば、新築を購入するよりも出費を抑えられるケースもあります。

まとめ

中古物件とリノベーションの費用の合計のほうが安く済むケースもあるのです。
したがって、都心部で住まいを探すときは視野を広げて柔軟に考えることがポイントになります。
ただし、そのつもりで購入するなら一つだけ注意しなければならないポイントもあります。
それはリフォーム済みの中古物件を選ばないことです。
そのような中古物件はリフォーム代の分だけ価格が高くなっています。
後からリノベーションをするなら、その支払いは無題になってしまうので気を付けましょう。

後藤悟志(代表取締役社長) ご挨拶