プロ野球史上最強ともよばれるピッチャーたち

最終更新日 2025年5月19日

昭和から平成にかけてプロ野球界では最強ともよばれるピッチャーが数多く誕生してきました。
これまでに最強のピッチャーと呼ばれてきた有名選手たちをご紹介します。

【沢村栄治投手】

まず第一に1936年から巨人で活躍した沢村栄治投手です。
通算成績は現役5年間で63勝22敗で、戦前のプロ野球の創世記を超えた伝説の剛腕ピッチャーと言えるでしょう。

背番号14は現在でも巨人の永久欠番となっています。
当時はスピードを計測する機械がなかった時代ですが、ストレートは160キロ以上の数字が出ていたともいわれています。

選手としては全盛期に太平洋戦争に出兵し亡くなってしまいましたが、1947年からは沢村栄治選手の功績をたたえて最優秀選手に贈られる栄誉でもある沢村賞が設立されることとなりました。

【江夏豊投手】

次に1960年から阪神、南海、広島、日本ハム、西武と渡り歩いた江夏豊投手です。
通算成績は現役の18年間で206勝158敗193セーブを残しています。

昭和を代表する左腕投手で、シーズン最多奪三振記録の401個の記録があります。
阪神活躍時代には先発投手で、王選手や長嶋選手が活躍する巨人のライバルとして活躍し、1971年のオールスターゲームでは9者連続三振の記録が残っています。

【江川卓選手】

そして1979年からの9年間を巨人にささげた江川卓選手です。
昭和の怪物とも呼ばれ、現役の9年間で135勝72敗をあげました。

作新学院時代から剛腕として注目され、法政大学を経て巨人へ入団しました。
巨人に入団後はエースとして活躍し、オールスターゲームでは江夏豊選手に次ぐ8者連続三振を記録しましたが、1987年に広島戦でサヨナラ本塁打を打たれたことで引退の決意となったようです。

長年右肩の痛みに悩まされ、現役生活はわずか9年で幕を下ろしました。

【村田兆治選手】

1968年からロッテで活躍した村田兆治選手は独特なマサカリ投法と呼ばれる投球フォームで活躍し、150キロのストレートと落差のあるフォークボールを武器に試合に臨みました。
肘の痛みに悩まされ1983年にはアメリカで手術を受け、厳しいリハビリののち84年に復帰し、85年には開幕から11連勝を挙げ、カムバック賞も受賞しています。

【山田久志選手】

そのほかにも阪急のエースで12年連続開幕投手を務めた山田久志選手は、アンダースローの投手としてプロ野球史上最多の284勝をほこりました。
現在でも史上最高のサブマリン投手と語り継がれています。

【金田正一投手】

国鉄と巨人で活躍した金田正一投手は、プロ野球史上最多の400勝を挙げ、唯一の400勝投手です。

【野茂英雄投手】

年号が平成に変わってからもプロ野球界では多くの最強ピッチャーが現われました。
まずは独特なフォームのトルネード投法で日米で活躍した野茂英雄投手です。

近鉄に5年間在籍した後に、それ以降はすべてアメリカで活躍しました。
メジャーリーグでは日本人初の開幕投手を務め、1996年には日本人初のノーヒットノーラン、その後2001年にもノーヒットノーランを達成します。
日本人初の本塁打記録も残し、多くの日本人初記録を樹立した日本人メジャーリーガーの先駆者ともいえる存在です。

【田中将大選手】

そして2007年から東北楽天で活躍し、2013年には24勝0敗1セーブという伝説的な成績を残し、球団初の日本一に貢献した田中将大選手です。
駒大苫小牧3年生の時に、夏の甲子園の決勝で延長15回の再試合を行いましたが、惜しくも準優勝となりました。

ドラフトで楽天に入団し、当時の野村克也監督からも絶賛されたほどです。
アメリカの大リーグヤンキースでも先発の要となり活躍中で、今後も更なる活躍が期待されることでしょう。

【ダルビッシュ有選手】

2005年から日本ハムで活躍したダルビッシュ有選手も最強ピッチャーと知られている選手です。
2005年に日本ハムに入団し、その翌年には才能が開花することとなります。

150キロを超える速球と多彩な変化球を武器に、2度のリーグ優勝と日本一にも貢献しました。
アメリカの大リーグレンジャーズに移籍した後は3年連続で二ケタ勝利となり、その後肘のけがに悩まされ手術を受けましたが無事に復活し、2017年も大きな活躍を見せ今後も注目が集まるでしょう。

【大谷翔平選手】

そして2013年から日本で活躍した大谷翔平選手です。
野手と投手の二刀流でプロに挑んだ異色の選手で、2013年から2016年の3年間で39勝13敗の成績を残しました。

野手としては強打者で打線の中心となり、投手としては最速165キロのストレートを武器に活躍しています。
常時160キロを出すストレートは、脅威の存在ともいえるでしょう。
2015年には世界野球プレミア12の銅メダリストとなり、2018年からはロサンゼルス・エンゼルスで活躍中です。

そのほかにも元中日ドラゴンズの山本昌投手などこれまでに活躍してきたピッチャーが数えきれないほど存在していますが、平成時代の選手たちは昭和時代の選手にあこがれて頑張ってきたことでしょう。
これからもプロ野球界を盛り上げていってほしいものです。

 

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