最終更新日 2025年5月19日
ニキビ跡というのはニキビが治ってから皮膚に残ってしまうもので、炎症が起きることによる色素沈着や小さなはんこん(瘢痕)のことです。これはニキビのケアをしないで放置していたり、ニキビが同じ場所に何回も出来てしまうことによって出来ることが多いのです。
ニキビ跡には数ヶ月で綺麗に治るものとそうでなく残ってしまうものがあります。
ニキビ跡が残るものと残らないものやニキビ跡が出来てしまうものと出来ないものには違いがあります。
それは、炎症の度合いによります。
炎症がまだ起きていない状態の白ニキビや黒ニキビの時に完治させてしまえばニキビ跡にはならないで綺麗になります。
その状態を過ぎて一度炎症が起きて皮膚の中の方まで炎症が進めば進むほどニキビ跡になりずっと残ってしまいます。
ニキビ跡を残しやすいニキビは「膿疱性座瘡(のうほうせいざそう)」と「集簇性座瘡(しゅうぞくせいざそう)」があります。
「膿疱性座瘡(のうほうせいざそう)」とは、炎症が起き始めてきた状態の赤ニキビや赤ニキビが進んで少し化膿してしまった状態をいいます。
「集簇性座瘡(しゅうぞくせいざそう)」とは膿疱性座瘡の状態からさらに進んで痛みを伴ってしまう状態をいいます。
集簇性座瘡までに進行してしまうとニキビ跡が出来てしまう確率がかなり高くなります。
人の肌の構造は外側から表皮、真皮、皮下組織の3つの層になっています。
頬のニキビで悩んでいるなら頬ニキビの治し方についてというHPをご覧になると良いでしょう。ビーグレンが良いみたいですね。
表皮はさらに4層の構造で出来ていて一番外側から角質層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と並んでいます。
一番内側にある基底層には色素沈着の一番の原因となるメラニンを作り出すメラノサイトがあります。
メラノサイトは炎症が起こると皮膚を守るためにたくさんのメラニンを作り出します。
このメラニンがニキビ跡となります。
表皮の下にある組織が真皮です。
ここの組織は肌にハリや弾力を与えています。
真皮は表皮のようにターンオーバーはしない所なのでここまで炎症が進んでしまうと「しこり」のように硬くなる繊維化という状態になります。
このようになると自然には消えてくれません。
真皮に出来るニキビ跡には真皮層が損傷を受けて壊れてしまうクレーター状のものや血管が損傷され血液が流れ出て出来てしまう色素沈着があります。
皮下組織は肌に栄養を与えたり老廃物を取り除いたりする役目をいています。
皮下組織まで炎症が進んでしまうと損傷が激しくなりクレーター状やしこり状のようなニキビ跡が高確率で出来てしまいます。
ここまできてしまうと完治は難しいと言われています。