ゼロエネルギー住宅とはどのような住宅か

最終更新日 2025年5月19日

「ZEHって何?」
「ゼロエネルギー住宅について詳しく知りたい」
「エスコシステムズさんの蓄電池の評判が気になる」

近年ZEHという単語をよく耳にします。
ZEHはネットゼロエネルギーハウスの略であり、経済産業省や環境省、そして国土交通省が推し進めている政策の一つです。
環境省の定義ではゼロエネルギー住宅は、家で消費される電力よりも創り出す電力の方が多いもしくは同じ住宅のことであり、日本では珍しく3つの省庁が連携をして取り組んでいます。
ゼロエネルギー住宅が推進され、注目されたのは2015年パリ協定が採択されたことがきっかけです。
COP21では地球温暖化が重要視され、温室効果ガスの排出についての対策が各国で協議されました。
ここから世界の平均温度上昇を工業化以前から2度以内に抑えるという目標が掲げられ、策定に至りました。
日本ではこの目標を達成するために2030年にはCO2の排出量を2013年比で26%削減するという国際公約を結び、その公約に沿ってエネルギー排出量がゼロ以下である住宅を普及させようという流れが出来上がったのです。
この削減目標はすべて統一されているわけではなく、業務では40%、運輸は28%、産業は6.5%そして家庭では40%削減となっています。
これほどまでの削減はなかなかできるものではないため、国では補助金を出してゼロエネルギー住宅を推進し始めました。

ゼロエネルギー住宅を実現するために

教えてエスコシステムズさん!ゼロエネルギー住宅の3つのキーワード

ゼロエネルギー住宅のキーワードは高断熱、省エネ、創エネルギーの3つです。

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高断熱

この3つの中でよく聞くのが高断熱であり、高断熱は夏は涼しく冬は暖かいという特性を持った住宅になります。
高断熱であると住宅内のエネルギー効率が高くなり、ほんの少しのエネルギーで家全体を快適な温度にすることができるので、結果として電力が減り、家庭にとっても光熱費が安くなります。
このような住宅を作るには壁や床、屋根に断熱材を入れる、窓ガラスとサッシを断熱性の高いものにしなくてはなりません。

省エネ

省エネに関しては冷暖房や換気、給湯や照明といった設備を省エネ性能の高いものにすることであり、無駄にエネルギーを消費しなくても済みます。
省エネで最も簡単にできるのが照明部分であり、従来の電灯ではなく消費電力の低いLED電球にすることでも省エネに貢献することができます。
近年では電化製品に関しても見える化が進んでおり、より一層省エネを意識することができるようになりました。
省エネはゼロエネルギー住宅でなくても行える方法であり、多くの家庭で取り入れることができます。

創エネルギー

創エネは住宅そのものでエネルギーを創り出す取り組みを指しています。
代表的なものには太陽光発電があり、太陽光発電のシステムを導入した住宅は多くなってきています。
政府としても新しく住宅を建てる場合は太陽光発電を完備するように勧めており、今よりさらに広がっていく可能性があります。
この太陽光発電はその名の通り太陽の光によって電力を創り出し、さらに自宅の電力も賄うことができます。
災害が起き停電した場合は供えにもなり、さらに電力を買い取ってもらうことも可能です。
最も魅力なのが災害時であり、電気代を抑えられるだけでなく災害時にも影響を最小限にすることができ、不測の事態にも備えることができます。

ゼロエネルギー住宅の種類

ゼロエネルギー住宅を意味するZEHには現在様々な種類があります。

ZEH

最も聞きなれているのがこのZEHであり、省エネ基準から20%以上の一次消費量を削減し、再生可能エネルギーなどを導入して100%以上の一次エネルギー消費量削減を満たす住宅をさします。
ここに出てくる一次エネルギーとは水力や化石燃料、太陽光といった自然から得られるエネルギーをさしており、現在建築物においては一次エネルギーを加工して二次エネルギーである電気や灯油、都市ガスなどを得ており、一次エネルギー消費量に換算することで建築物のエネルギー消費量の合計を計算しています。

その他

ZEHの他に、ZEHプラスやオリエンティッド、ニアリーゼッチやニアリーゼッチプラスなどがあり、どれも省エネ基準から20%もしくは25%以上の一次エネルギー消費量を削減を満たした住宅になっています。
これらの計算は大変難しく、自分で行うのはなかなか難しいので、省エネを意識した場合はハウスメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。
身近なものではLED照明の他に、高効率のエアコンやエコキュート、蓄電システムや節湯型水栓などがあります。
大変住みやすく健康的で、さらに光熱費も抑えられる住宅なのですが、一般的な住宅に比べると建築費用が高くなる傾向があり、補助金が出たとしても1割ほどは高くなります。
ですがランニングコストを考えた場合、光熱費を削減できるのは魅力であり、近年価格が高くなっている電気料金に関しても気にすることなく生活をすることができます。

まとめ

ただし、太陽光発電に関しては、地域によって適しているところとそうでないところがあり、建築する場所によっても適さないところがあります。
最初は高くても長い目で見た場合お得になる可能性もあるので、しっかりと考えた上で建てるかどうかを考えると良いでしょう。